ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
「エリナはそのうちの自己犠牲に陥りやすいからな、気をつけるといい」

「うにゃ?」

 コレットが「エリナちゃん、念の為に言っておきますけど、自己犠牲っていうのは褒め言葉じゃないですからね? 突っ込みポイントで入れたんですよ?」とお姉さんらしく注意する。

「わ、わかってるにゃんよ! ユー様は力もあっていい人だから、がんばりすぎちゃうにゃんね。わたしは非力な子猫だからまだがんばりが足りてないけれど」

「そういうところが要注意なんだが!?」

 ルディは「無自覚か……」と頭を抱える。コレットも「ルディさん、保護者としてもうしばらく気をつけていないと危ないですぅ」ときょとんとした子猫を見る。

「そのようだな」

 ルディがため息をつくと、ミメットが笑いながら「ふたりとも心配しすぎ! 大丈夫だよ。最近のエリナは自分の意見や希望をしっかりと口に出せるじゃないか。いつまでも無邪気なだけの子猫じゃないのさ」と言った。

「むふふん、姉さんの言う通りなのにゃん。これからは皆を振り回す魔性の猫になるかもしれないにゃんね」

 三人は「今はマヌルネコさんをモフることだけを考えているから、許してにゃん」となぜかくねくね動く子猫を見て『うん、魔性の猫になる恐れはないな!』と生温かい笑みを浮かべた。

 その後はコレットによる守護妖精裏話などの他愛のない会話を楽しみながら、青弓亭のお茶会は無事に終了となった。

「楽しかったにゃんね」

「ああ、またやろうよ」

「大賛成なのですぅ」

 ルディも満足そうに尻尾を振った。
< 108 / 164 >

この作品をシェア

pagetop