ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
 王家の馬車が迎えに来たので乗り込むと、そこにはすでにメルダがいた。

「メルダさん、こんにちは。今日はよろしくにゃん」

「こちらこそよろしくね、ルディ隊長、エリナちゃん。ルディ隊長は、今日も私服なんですね」

「かっこいいにゃんねー」

「ねー」
 
 女性ふたりに褒められたルディだが、幼い頃から(身体に)マナーを叩き込まれた王族なので「ありがとう。美しい女性のお眼鏡にかなったようで嬉しく思う」と如才なく返した。

「きゃー王子様みたい! って、王子様だったわね」

「そうにゃんね」

 きゃっきゃと笑うふたりの様子に、ルディも穏やかな表情をした。

(さすがはメルダだな。見た目は若いが年齢不詳のドワーフだから、たいていのことに動じない精神力を持っている)

 そんなことを考えていると、メルダが笑顔のままでルディに言った。

「隊長さん、なにか?」

 王妃の『女性の歳について、絶対に触れてはなりません』という教えを思い出したルディは、尻尾の先をぴんと立てて「いや、どんな美味しいケーキができるのかと、真剣に考えてしまった」と目を逸らした。

(今、手練れの戦士のような殺気を感じたぞ!)

 王妃の教えはとても役に立つ教えであったと、改めて母親の厳しい指導に感謝するルディであった。
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