ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
 第二ゲートの奥は、極寒の森になっていた。木々も草花も凍りつき、出てくる魔物は氷系のものばかりだ。ふたりはフロストウルフ、フロストワイバーン、フロストタイガー、フロストゴーレムといったまったくモフモフ要素のない魔物を蹴散らしながら、森の中心部を目指した。

「この奥から強い気配を感じるな」

「手強い魔物がいそうですね」

 肉叩きの一撃でフロストゴーレムを綺麗に消滅させたフェアリナを見て、ルディは「そうだな……うん、本当は手強いかもしれんな」と棒読み気味に言った。

「そうだ、ルディさん、妖精の力を使ってみてもいいですか? 温度の低下とはすなわち、分子の運動が小さくなったということ。妖精の力をほんの少し使って振動させてやれば、温度が上がって冷気が収まるんじゃないかと思うんですけど」

「分子の運動が……その、分子に妖精の力を当てて振動させる話は、どこかで聞いたような……」

 フェンリルは思い当たると同時に口を大きく開けた。

「それはまさか、凍りついた彗星を消滅させた時に使ったアレか?」

「はい、アレです。けっこう小さな力でできるんですよ、ルディさんも一緒にやってみませんか?」

 フェンリルは裏返りそうな声で「待ってくれ、それは絶対にやっては駄目なことだぞ」と無邪気に笑う白猫を止めた。
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