ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜8
 ということで、強すぎる力というのは使い方が難しいので、しばらくは封印となった。不思議な力を持つ妖精なのに物理的な力で殴って殴って殴りまくりながら道を切り開いたふたりは、巨大な魔物と対峙することになった。
 
「ルディさん、これがアイスドラゴンなんですね! すごく大きいし、頭が三つも付いていて強そうですよ」

 そこには薄い水色の氷で造られたような、恐ろしいドラゴンがいた。
 魔物はフェアリナたちが小さいので、脅威とは感じないらしくまったく無視している。

 フェアリナは「ミメット姉さんは、これを剣で倒しちゃうんですよね。すごいなあ、尊敬しちゃう」と感激しているが、フェンリルは内心で『いや違う、聞いたことがない! 普通はないぞ、頭が三つもあるドラゴンなんていない!』と動揺していた。

(だが、こいつに負ける気がしないのはなぜだろう? エリナの実力を知っているからだろうか?)

 気がついていないのだが、ドワーフの国のダンジョンでエリナと共に魔物の討伐をしてきたルディは、フェンリルの姿での戦闘の練度が上がったのと同時に妖精の力の使い方も熟練し、戦闘力が爆上がりしていた。
 もちろん、肉球マーク付きフライパンというこの国で唯一の武器を使いこなして、多くの魔物を殲滅したエリナの方もそうだ。フライパンを肉叩きに持ち替えても、身体に染み込んだ戦闘センスは生きている。

 物理系パワー守護妖精の爆誕だ。
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