【中編】激甘すぎる婚前同居。 〜訳アリ令嬢は染織家の盲愛に気づかない〜
穂貴さんがゆっくりと目を覚まし、私の髪を優しく撫でてくれる。その指先の温もりに、体が震える。
「おはよう、美宙ちゃん」
「お、おはようございます……穂貴さん」
声が少し震えてしまう。穂貴さんはそれに気づいたのか、私をぎゅっと抱きしめて、耳元で囁く。息が首筋にかかり、ぞわっと甘い震えが走った。
「どうしたの? 朝からそんなに可愛い顔して……俺、もう我慢できないかも」
「っ! だ、だめですっ、朝から……!」
頰が熱くなる。でも、穂貴さんのキスが降ってきて、抵抗する間もなく唇を塞がれ甘くて、優しくて、すぐに体が熱くなる。
あの夜から、穂貴さんは私の体を覚えてしまったみたいで、触れられるだけで声が漏れてしまう。穂貴さんの手が背中を滑り、腰を引き寄せられた。