【中編】激甘すぎる婚前同居。 〜訳アリ令嬢は染織家の盲愛に気づかない〜
「おはよう、美宙ちゃん。今日も可愛いね」
穂貴さんの声が掠れて耳元で熱を帯びる。彼の吐息が頰に当たり熱るのを感じ、それを悟られないように首に腕を回した。もっと近くへ引き寄せられ、穂貴さんの体温が私の肌に伝わる。
あの事故の記憶がよみがえっても、穂貴さんがいてくれて癒してくれる。穂貴さんの指が私の背中をなぞり、腰を抱き寄せる。その手つきは、まるで私が壊れやすいガラスのように優しく、でも力強く、私の不安をすべて払いのけてくれる。
朝の光の中で、体を重ねる時間が始まる。
穂貴さんの手はいつも、私の肌を宝物のように愛おしんでくれる。胸を優しく包み、頂に唇を寄せるたび、甘い吐息が漏れ、体が震える。あの感触が、私の体を目覚めさせ、心の奥で穂貴さんへの依存が深まる。穂貴さんの息が私の肌に吹きかかり、胸の鼓動が激しくなる。
「美宙のここ……俺のキスでこんなに反応してくれてる。可愛いな」
穂貴さんの言葉に、恥ずかしさに体温が上がるのがわかった。穂貴さんの声が震えていて、私の胸に喜びと切なさが混じり合う。
幼い頃の記憶が蘇り、穂貴さんがいつも私を守ってくれていたことを思い出し、涙がにじむ。穂貴さんがゆっくりと私の中に入ってくる瞬間、世界が二人だけになり、満ち足りた感覚に涙がにじんだ。
穂貴さんの動きは優しく、私の体を尊重するようにゆっくりと深みを増す。私はそのリズムに合わせて腰を揺らし、息が絡み合う。穂貴さんの瞳が私だけを映し、愛を語るように深く見つめてきた。