【中編】激甘すぎる婚前同居。 〜訳アリ令嬢は染織家の盲愛に気づかない〜


 終わった後、穂貴さんの胸に顔を埋め、汗ばんだ肌を寄せ合いながら、静かに余韻に浸る。穂貴さんの心臓の音が私の耳に響き、安心感が広がる。穂貴さんが私の薬指のリングに優しくキスを落とし、耳元で囁く。
 あの事故の後、失われた記憶が戻った今、穂貴さんの存在が私のすべてを支えてくれていることを、胸の底から実感していた。



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