【中編】激甘すぎる婚前同居。 〜訳アリ令嬢は染織家の盲愛に気づかない〜




「穂貴さん……私も、穂貴さんの妻になれて、世界で一番幸せです。幼い頃から、穂貴さんが私の運命だったんだって、今、胸の底から実感しています。穂貴さんの愛が、私のすべてを救ってくれた」


 誓いの言葉を交わし瞬間、穂貴さんが私の頰に優しく触れ、唇を重ねてくれた。穂貴さんのキスは、過去の痛みも失われた時間もすべてを優しく癒し、未来への甘い約束に変えてくれる。
 唇が触れ合う瞬間、心が穂貴さんと溶け合い、喜びの波が全身を包む。胸がきゅんとして、涙が喜びの涙として溢れ、穂貴さんの胸に寄りかかる。穂貴さんの腕が私を強く抱きしめた。その抱擁が、私の心を完全に満たし、孤独だった過去を忘れさせる。

 式の後、穂貴さんが私を抱き上げて、庭園の奥の桜の木の下へ運んでくれた。藍色の帯が風に優しく揺れ、私たちの指輪が夕陽に輝く。
 穂貴さんの腕の力が、私を安心させ、心が穂貴さんの存在で満ちる。穂貴さんが私の腰を抱いた。

 穂貴さんが私の唇に優しくキスを落とし、胸が熱くなって、涙がまた溢れた。




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