【中編】激甘すぎる婚前同居。 〜訳アリ令嬢は染織家の盲愛に気づかない〜
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結婚式から二ヶ月後。
朝、穂貴さんの腕の中で目覚めると、いつもより体が重く、優しい吐き気が胸をよぎった。穂貴さんの温もりが心地よいのに、体が少しだるく、心に小さな不安がよぎる。
穂貴さんが心配そうに私の額に手を当て、優しく髪を撫でてくれる。その手つきが、いつもより優しく、私の心を溶かす。
「美宙ちゃん。顔色が悪い? 熱はないけど……どこか痛い?」
穂貴さんの声に、愛情があふれていて、私の胸がきゅんとする。私は少し迷って、穂貴さんの胸に顔を埋め、震える声で伝えた。
心の中で、喜びと緊張が混じり合い、言葉を出すのが少し怖い。
「……穂貴さん、私……妊娠したみたいです」
穂貴さんの体が一瞬固まり、それから震えるように私を強く、でも優しく抱きしめてくれた。穂貴さんの瞳に涙が溢れ、声が震える。あの反応を見た瞬間、私の心に喜びが爆発し、涙がにじんだ。