(悩める)リケジョの白井さんと(気ままな)リケダンの日高くん
 冬の北海道は人気がないかなと思ったら、そうでもなかった。実習後にスノボにいくんだというメンバーがかなりいて、大所帯となった。連泊するこのホテルにも同級生がいて、なにかと心強い。
 そういうわけで、今日の課題レポートを仕上げたら、外へ飲みにいくことになっている。大変楽しい校外実習である。

 連泊先のホテルでさっさと本日のタスクを仕上げて、私は集合場所へと向かった。
 飲みにいこうといっても、行き先は宿泊先の一階に入っている大衆居酒屋。酔っぱらって再起不能になってもすぐに部屋まで戻ることができるという、ありがたいロケーションだ。
 集まったメンバーは昼の実習と同じメンバー。だが、その参加率は四割ほど。絶対という飲み会でなければ、大学生はそれなりに忙しい。

 「この夏休みさー、インターン、いく?」
 「え、三年生でも受け入れてくれる企業あるの?」
 「田舎のほうだったら、あるらしいよ」

 来月から大学三年生ともなれば、就活を意識した話題が出てきた。
 (この空気、高校二年生のときの進路選択と似たところあるよなぁ)
 テーブル中央の大皿からほくほくのカニクリームコロッケを取り、私は同級生の話に耳を傾ける。

 「俺、院にいくから、インターンはいかない」
 「ヒロは、内部進学で?」
 「一応。外部も受けてみようかな~とも思ってるけど」

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