不仲の同期が、私の婚活を邪魔しにきた件について!
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あっという間に四日が過ぎ、美希に頼まれた婚活パーティーに出席する日がやってきた。
仕事が休みの今日は、のんびりと起きて準備を始める。
美希の晴れ舞台を台無しにしないよう、畏まった場でも生える上品な黒のパンツドレスを選んだ。
やっぱりスカートや可愛らしい衣装は新の台詞を思い出してしまうから苦手だ。
美希とは会場となるホテルのロビーで、早めに待ち合わせていた。
待ち合わせ時間よりさらに早く到着した私は、鏡に映るいつもよりおめかしした自分を見て、四日前のことを思い返していた。
新とは、あれきり連絡を取っていない。
最後になにか言っていたような気がしないでもないが、またかかってくることはなかった、
ほどなくして美希が上司を連れてやってきて、紹介される。
今回イベントでお相手となる鶴岡さんは、私よりも二つ上の三十歳で、美希とは部署は違うが上司のようだ。