窓明かりの群れに揺れる
言いかけて詰まるところを一緒に直してみたり、
「そこ、いいね」と
褒めてもらったりしているうちに、
少しずつ言葉の滑りが良くなってくるのが
わかった。
「じゃ、次は私の番ね。
変なところあったら突っ込んで」
「了解です、恵さん」
そんなふうに二人で模範解答を
復唱し合っていると、
時間が経つのが早かった。
「〇番から〇番の方、
控室にお入りください」
係の人の声が響き、
順番の札を持った数人が立ち上がる。
春奈の番号も、そこに含まれていた。
「……行ってきます」
「うん。大丈夫、
さっきみたいに話せばいけるって」
恵に背中を軽く押されるような気持ちで、
春奈は控室へと向かった。
控室の中は、先ほどよりさらに静かで、
空気が少しだけ重く感じられる。
(緊張してるの、私だけじゃない)
隣に座った人の膝が
小さく揺れているのが見えて、
それを目にしたことで、逆に自分の緊張が
少し落ち着いていくのを感じる。
「〇番の方、どうぞ」
自分の番号が呼ばれた瞬間、
心臓が一度だけ大きく跳ねた。
(よし――)
ノック、入室、着席。
何度もイメージトレーニングした動作を、
ひとつひとつなぞるようにこなしていく。
想像していた質問もあれば、
予想外の問いもあった。
完璧とは言えないかもしれない。
噛んでしまったところもある。
それでも、途中で頭が真っ白にならずに
最後まで話し切れたことに、
ほっとしている自分がいた。
「本日はありがとうございました」
一礼して部屋を出ると、
さっきまで重く感じていた空気が、
少しだけ軽くなっている。
(終わった……)
「そこ、いいね」と
褒めてもらったりしているうちに、
少しずつ言葉の滑りが良くなってくるのが
わかった。
「じゃ、次は私の番ね。
変なところあったら突っ込んで」
「了解です、恵さん」
そんなふうに二人で模範解答を
復唱し合っていると、
時間が経つのが早かった。
「〇番から〇番の方、
控室にお入りください」
係の人の声が響き、
順番の札を持った数人が立ち上がる。
春奈の番号も、そこに含まれていた。
「……行ってきます」
「うん。大丈夫、
さっきみたいに話せばいけるって」
恵に背中を軽く押されるような気持ちで、
春奈は控室へと向かった。
控室の中は、先ほどよりさらに静かで、
空気が少しだけ重く感じられる。
(緊張してるの、私だけじゃない)
隣に座った人の膝が
小さく揺れているのが見えて、
それを目にしたことで、逆に自分の緊張が
少し落ち着いていくのを感じる。
「〇番の方、どうぞ」
自分の番号が呼ばれた瞬間、
心臓が一度だけ大きく跳ねた。
(よし――)
ノック、入室、着席。
何度もイメージトレーニングした動作を、
ひとつひとつなぞるようにこなしていく。
想像していた質問もあれば、
予想外の問いもあった。
完璧とは言えないかもしれない。
噛んでしまったところもある。
それでも、途中で頭が真っ白にならずに
最後まで話し切れたことに、
ほっとしている自分がいた。
「本日はありがとうございました」
一礼して部屋を出ると、
さっきまで重く感じていた空気が、
少しだけ軽くなっている。
(終わった……)