夫のいない間に
 プルタブを開け、冷えたグラスに注ぐ。
 美味しそうな泡が立ち、それを口に含ませようとした時だった。

 スマホに着信音。
 メールだった。

 誰から?
 グラスを置いて、 差出人を確認する。
 

 「えっ」
 

 思わず大きな声を出した。
 マキロンが顔を上げて私を見る。


 【久しぶり。元気?】

 
 それは、十年前に会っていた私の浮気相手だった。







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