夫のいない間に
『それ、経済DVですよ 』
以前、職場の若い営業マンに言われた事を思い出した。
夫の収入は全て夫自身が管理し、毎月決められた五万円を渡され、それで家計をやりくりするのが私の役目だった。
食費、日用品、保険料、レンタルマット、その他生活にかかるもの、全てそれだけで賄う。
子供の学費や交通費、病院代、足らない生活費、私の車の経費、実家への仕送りは、私のパート代から捻出してきた。
なので、私には小遣いさえも残らない。
反して、夫は毎週、飲み会だの温泉だの、時にゴルフにも行く。
恐らく、飲み会後に風俗も使っている。
以前、会員カードを見つけたことがあるので間違いない。
だから、いつも、思っていた。
この人の給料手取りはいくらあるのだろう? と。
そして。
なぜ、私ばかりが節約して我慢しなきゃいけないのかと――
長年の不満は蓄積され、心知れた他人には、つい愚痴として会話に挟んでしまっていたのだ。
「経済DV… 」
呟いたそれから、急に救われた。
万歳までしたくなった。
以前、職場の若い営業マンに言われた事を思い出した。
夫の収入は全て夫自身が管理し、毎月決められた五万円を渡され、それで家計をやりくりするのが私の役目だった。
食費、日用品、保険料、レンタルマット、その他生活にかかるもの、全てそれだけで賄う。
子供の学費や交通費、病院代、足らない生活費、私の車の経費、実家への仕送りは、私のパート代から捻出してきた。
なので、私には小遣いさえも残らない。
反して、夫は毎週、飲み会だの温泉だの、時にゴルフにも行く。
恐らく、飲み会後に風俗も使っている。
以前、会員カードを見つけたことがあるので間違いない。
だから、いつも、思っていた。
この人の給料手取りはいくらあるのだろう? と。
そして。
なぜ、私ばかりが節約して我慢しなきゃいけないのかと――
長年の不満は蓄積され、心知れた他人には、つい愚痴として会話に挟んでしまっていたのだ。
「経済DV… 」
呟いたそれから、急に救われた。
万歳までしたくなった。