夫のいない間に
 夫が心療内科を受診していた。
 心の病気?
 鬱?
 そんな風には見えなかった。

 ますます、自殺する可能性が高まった、と思った。

 そうだ。
 もし、夫が長旅ではなく死ぬ気ならば、スマホを持っても充電器は持ち歩かないだろう。

 一階の、夫の書斎兼寝室を、そっと開けた。


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