離婚前提のはずが、策士な弁護士が離してくれません。
今日はドレス選びの日だ。惺久は裁判があるため欠席し、代わりに夏芭に同行してもらった。
広い部屋の中央のラック、左右のクローゼットに所狭しと様々なウェディングドレスがある。
純白のウェディングドレス、様々な色合いのカラードレス、和装などとにかく種類が豊富だった。
「すごい! こんなにあると目移りしちゃうね!」
夏芭は六花以上に大はしゃぎして早速ドレスを物色し始める。
「やっぱりAラインドレスは綺麗だよねー。プリンセスドレスもかわいい。マーメイドラインもセクシーで素敵だよね」
「プリンセスとかマーメイドって何?」
「ドレスのタイプのことだよ」
王道のAライン、ふわっとしたボリューム感がかわいいプリンセスライン、しなやかな曲線美を描くマーメイドライン。
夏芭が説明してくれたが、六花は今ひとつピンとこなかった。
「骨格に合わせてドレスのタイプを選ぶとより綺麗に着られるよ。りっちゃんは、」
「何でもいいから夏芭が決めて」
「ええっ!?」
「こんなにあると何が何だかわからなくて。夏芭のセンスなら間違いないと思うから任せる」
「いやいや待って!」
夏芭は慌てた様子で六花に訴える。
「ウェディングドレスだよ!? 一生に一度かもしれない晴れ着なんだよ?」
「そうかもしれないけど、何がいいのか全くピンとこないのよ」
「私ならお色直し五回くらいしたいけど!」
「すごいね」