同棲中彼は、顔だけかも、しれない。
 「今のが書き終わって、やる気が起きたら職安行くよ」

 「……」

 もう、それ聞き飽きた。

 「ご馳走さん、風呂先にはいっからな」

 プーの癖に、食べた皿を後片付けもしない。

 「その前にシバの散歩行ってよ」

 「散歩なんかしてたら頭ん中の構想飛んじまう」

 犬の世話もしない。
 金なし。
 将来性なし。
 思いやりもない。

 そんなアタルは、ズバリ顔だけの男だ。

 
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