一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
「おい、着いたぞ」
声にハッとして目覚めた。岡田とタクシーの運転手が、やや迷惑そうな顔をして私を見ていた。
「あっ、すすすみません!」
顔を上げると、寝違えたような痛みが首に走った。
しかも頬が濡れている。
え、なに、これ。涙?
違う! 口から!
てことは、涎?!
ギャァァ! と、叫びたいのを抑えて岡田の肩を見ると、やっぱり濡れている。
私、最低!
「南部観光バスで領収証を」
不快な顔をした岡田が、それでも冷静に経費としての証明を取っていた。
タクシーから降りてすぐに、
「このトレーナーのクリーニング代も請求するからな。あとでトラベルプロに郵送しとく」
シビアなクレームをつけて、一人、さっさとホテルへと戻っていく。
「郵送……って」
どれだけ、仕事以外では顔を合わせたくないのよ。
気だるい足で、自身も戻りながら何気に唇を噛むと、ピリッとした辛味が口の中に広がった。
ん?
なにこれ?
私、唐辛子の入ったもの食べたっけ?
いや。そもそも夕食さえ口にしていない。
「口、開けて寝てる間に何か入ったかな?」
そんなわけある かい。
……と、一人でボケ突っ込み。
色々あったけど、部屋のお風呂に入ってリフレッシュして寝よう。
明日は最終日。
無事に戻れますように。
声にハッとして目覚めた。岡田とタクシーの運転手が、やや迷惑そうな顔をして私を見ていた。
「あっ、すすすみません!」
顔を上げると、寝違えたような痛みが首に走った。
しかも頬が濡れている。
え、なに、これ。涙?
違う! 口から!
てことは、涎?!
ギャァァ! と、叫びたいのを抑えて岡田の肩を見ると、やっぱり濡れている。
私、最低!
「南部観光バスで領収証を」
不快な顔をした岡田が、それでも冷静に経費としての証明を取っていた。
タクシーから降りてすぐに、
「このトレーナーのクリーニング代も請求するからな。あとでトラベルプロに郵送しとく」
シビアなクレームをつけて、一人、さっさとホテルへと戻っていく。
「郵送……って」
どれだけ、仕事以外では顔を合わせたくないのよ。
気だるい足で、自身も戻りながら何気に唇を噛むと、ピリッとした辛味が口の中に広がった。
ん?
なにこれ?
私、唐辛子の入ったもの食べたっけ?
いや。そもそも夕食さえ口にしていない。
「口、開けて寝てる間に何か入ったかな?」
そんなわけある かい。
……と、一人でボケ突っ込み。
色々あったけど、部屋のお風呂に入ってリフレッシュして寝よう。
明日は最終日。
無事に戻れますように。