一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
 とても汚かった印象があるし、紙などがあるのかも分からない。
 
 それに。夜の公園のトイレはちょっと怖い。
 別に心霊スポットでもないけれど、水や湿気のある場所は何となく薄気味悪いのだ。
 が、そうも言っていられない。

「あ、あそこだな。トラックが停まっている」

 岡田も公園を見つけて、トイレ近くにバスを横付けした。
 
「申し訳ない!」
 
 腹痛を起こしたお客様が慌てて降りていく。

「他にお手洗いに行かれるお客様、いらっしゃいましたらどうぞ。このあとトイレ休憩はございませんので」
 
 そう言うと、木下さん親子や三宅くんもバスを降りていく。
 
「なんか、あそこ出そうですよねぇ」
 
 すっかり怖がりになった三宅くんがボソッと言ったので、「大丈夫よ」と笑って返した。

 





 



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