一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
 宮崎には3時前には着いて、遅いランチを取る事にした。
 
「俺の行きたい店に行っていい?」
「ええ、どうぞ」
 
 宮崎は仕事でしか行かないので、団体が入れる店なら分かるのだが、他は知らない。岡田が決めてくれて丁度良かった。
 
「この時間だから空いてるな」
 
 車が止まったのは、国道沿いのお店の5台分あるかないかの駐車場。
 
【麺面MEN】という名前や、店構えからラーメン店だとわかる。
 しかも。ラーメンといっても、
 
「ここのは、つけ汁が美味いんだ」
 
 岡田が食べたかったのは、極太麺とチャーシューが評判のつけ麺だった。
 ラーメンは良く分からないので、岡田と同じものを頼むことにする。 
 食券を買って食べる事も、かなり久々だった。

 つけ麺は、普通のラーメンに比べると、出てくる迄に少々時間がかかるみたいだ。
 なので、岡田は、店の漫画本を読んで時間を潰している。
 
 私も何か 読もう。
 本棚に手を伸ばすと、見覚えのある背表紙を見つけた。
 古い少女漫画だ。
 
 
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