一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
 これ、小学校の時にハマったなぁ。
 
  【絶◯】に 【◯◯フィッシュ】。
 
 どっちも男同士の愛が盛り込まれてて、当時は何気に読んでたけど、これが、恐らく私の腐の部分を育成したのよね。

 岡田をゲイに仕立てあげた私の脳ミソはこれの影響かも。
 
 チラッと向かいに座る岡田を見ると、合わなくていいのに目が合った。
 
「お前、漫画の趣味いいな」
 
 岡田が褒めたのは、【◯◯フィッシュ】だった。
 
「これ、知ってるの?」
 
「あぁ、昔、俺の好きな俳優をモデルにしたって聞いた事あるから読んだ」
 
「へぇ……」
 
 岡田の好きな俳優って、もしかして、スマホで見てたあの外人の少年だろうか?
 
 私は、そこには食いつかず、懐かしそうにコミックを捲る岡田の手に見とれていた。
 
 三宅くんに勝るとも劣らず綺麗な手。
 
 この人、どこをどう切り取っても、綺麗に整ってるのよね……中身は兎も角として。

 
 ううん、中身も、良く知らないだけで、多分、優しくて良い人。
 
 もっと岡田の事を知りたいと思った。
 
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