一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
 キョロキョロと周囲を見て、念の為に確認する。
 
「私と?」
 
「他に誰を誘うんだよ、それとも、浮遊霊とでも話してると思ったか」
 
「………そこまでヤバい人だとは思ってないです」
 
「そこまでってなんだ」
 
 呆れたように溜め息をついて、岡田は買い物篭に色んなアルコール類を次々と入れていく。
 
 乾きものやチーズ系のつまみまで。
 
 それ、絶対に一人分じゃないよね? まだ、私、うんとも言ってないのに。
 
「気が向いたら部屋に来いよ。危険だと思うんなら来なくていい」
 
「………」
 
 そんな言い方、ズルい。


 
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