一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
「ちょっ……?!」
 
 ビックリした。
 もしかしたら、こうなるかもと思ったし、少しは覚悟してきたけど、
 
「嫌だろ? 酔い潰れた女をヤッちまうなんて。それこそ正気に戻ったら後悔して泣かれる、とか」
 
 ベッドの上で、私を見下ろす岡田の目は、やっぱりちょっと冷たくて怖いかも。
 
「お互いに後悔しか残らないような抱き方はしたくない」
 
 だけど、どこか切なくて憎めない。
 
 この三日間の事を思えば、岡田に惹かれてしまったことを認めざるを得ない。
 
「………私は」
 
 今日、この人の車に乗った時から、きっと受け入れる覚悟をしていた。
 
「酔い潰れてもいないし、後悔もしない」


 
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