一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
 だから、私たちはもう、ただの仕事上の関係じゃないんだと思い知らされる。
 かといって、恋人同士といえるのかはわからないけれど。
 
「黙るなよ、Bカップあれば充分だろ」
 
「AとBの中間ですもん」
 
「中途半端だな」
 
 私達の関係、みたいだ。


 車は、あっという間に私の住む町に入った。
 あと、信号を3つ過ぎたら、お別れだ。
 
 何か言って欲しいのに、岡田はさっきからずっと黙ったまま。
 
 これから、どうするの?
 
 また、会えるの?
 
 それとも、仕事で偶然、一緒になった時だけ?
 
 そうこうしてるうちに、実家近辺に辿り着いた。
 
 
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