一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
こういうバスでの観光は修学旅行以来で、かなり新鮮だった。
知らない人間が多く集まって同じ目的地に行くことなんて早々ない。
俺は、じっくりと人間観察をさせて貰うことにした。
まずは、と。
「添乗員として同行させて頂きます、桑崎紫都と申します」
添乗員。
声も、容姿も控え目。
細身で、黒のパンツスーツがよく似合う。
がしかし、なんて、地味な女性だろう。
化粧っ気がなくて、何と言うか ″薄幸 ″な感じがする。
ストレートの肩迄の髪をななめに結い、ピアス等の飾りがない小さな耳が余計にそれを強調していた。
年はアラサーだろうけど、いい意味で、もっと落ち着いた感じを受けた。
「悪くない……」
添乗員の第一印象を思わず呟いた。
知らない人間が多く集まって同じ目的地に行くことなんて早々ない。
俺は、じっくりと人間観察をさせて貰うことにした。
まずは、と。
「添乗員として同行させて頂きます、桑崎紫都と申します」
添乗員。
声も、容姿も控え目。
細身で、黒のパンツスーツがよく似合う。
がしかし、なんて、地味な女性だろう。
化粧っ気がなくて、何と言うか ″薄幸 ″な感じがする。
ストレートの肩迄の髪をななめに結い、ピアス等の飾りがない小さな耳が余計にそれを強調していた。
年はアラサーだろうけど、いい意味で、もっと落ち着いた感じを受けた。
「悪くない……」
添乗員の第一印象を思わず呟いた。