バタフライ エフェクト
程なく、母親が高中という男と再婚。
成人をしていたけれど、母親の再婚相手の強い希望で、きちんと手続きをして、今回も名字が変わることとなった。
義父はユーモアのある、苦労人だった。
「私にまっすぐ向き合ってくれたんです。そこで私は、初めて大人の優しさに気づきました」
きちんと働こう。
真面目に生きようと、心に決めた。
しばらく工場や工事現場で掛け持ちで働き、好きな人と巡り合い、息子が誕生した。
「息子が小さな頃は、良い親子関係だったんです。でも、息子が成長するにつれ、私との距離が生まれました」
やがて妻が病死し、高中さんは息子と二人で暮らすようになる。
息子は対人関係が上手くいかず、不登校で家に引きこもる日々を過ごしていた。
そんな時、息子が高中さんに言った。
父さんって、悪い人間なの?
「どうしてそんな質問をされたのかは、すぐにはわかりませんでした。でも息子の手には、どこで見つけたのか、あの屋敷の強盗計画のメモがあったんです」
捨てたと思っていたメモ。
捨てたはずの過去。
一番知られたくない人に知られてしまった。
成人をしていたけれど、母親の再婚相手の強い希望で、きちんと手続きをして、今回も名字が変わることとなった。
義父はユーモアのある、苦労人だった。
「私にまっすぐ向き合ってくれたんです。そこで私は、初めて大人の優しさに気づきました」
きちんと働こう。
真面目に生きようと、心に決めた。
しばらく工場や工事現場で掛け持ちで働き、好きな人と巡り合い、息子が誕生した。
「息子が小さな頃は、良い親子関係だったんです。でも、息子が成長するにつれ、私との距離が生まれました」
やがて妻が病死し、高中さんは息子と二人で暮らすようになる。
息子は対人関係が上手くいかず、不登校で家に引きこもる日々を過ごしていた。
そんな時、息子が高中さんに言った。
父さんって、悪い人間なの?
「どうしてそんな質問をされたのかは、すぐにはわかりませんでした。でも息子の手には、どこで見つけたのか、あの屋敷の強盗計画のメモがあったんです」
捨てたと思っていたメモ。
捨てたはずの過去。
一番知られたくない人に知られてしまった。