バタフライ エフェクト
「……うーん、だいたいわかった、かな?」

「結構、高中さんのおかげで、謎が解明出来たもんね?」

「でも、まだわからないこともあるんだ」

「えっ!?」
と、知穂がこちらを向いた。



「あの四十一年前の事件の日」

「うん」

「いつもはランドリールームにいる江原田さんが、何故その時に限っていなかったのか?」

「えっ、た、たまたま?」

「そうかもしれない。でも、そうじゃないのかも?」

「どういうこと?」



「偶然かもしれないけれど、不自然なんだよなぁ」

「えっ?」

「まず、江原田さんも野村と同様、香菜子の事件の時に駆けつけなかったことが引っかかる。大きな物音がしたはずでしょう? それに、都合良く彫刻像が置いてあったことも不自然じゃない?」

「でもそれはランドリールームで磨くつもりで置いたんじゃ?」

「うーん、そうかもしれないけど……」



芹香が、
「難しいことは明日、考えようよ」
と、大きなあくびをした。
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