【中編】ベストフレンド

ねえ、陽歌?

もしも、あの風景が見つかって、そこにあなたの恋する彼が本当に存在したとき、あなたはどうする?

恋に恋をしている自分に気付いて、拓巳を見てくれるのかな?

それとも、初対面のあなたを恋愛対象どころか無視するかもしれないのに、やっぱり夢の彼に思いを告げるのかな?

「過去の記憶か。言われればそうかもしれない。
何だか亜里沙って精神科医みたいだな?」

「ええ、私が? なっ、何? 突然意外なことを言うからびっくりするじゃない」

「今の陽歌の事だってそうだけど、相手のこと良く見ているよな。
口には出さなくてもいつも気遣っているのも分かるし、誰よりも人の気持ちに敏感だよおまえは…」



ドキ……



拓巳の言葉に胸がざわめいた。


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