【中編】ベストフレンド
「亜里沙は俺の泣き所だよ。
癒されるって言うか、話し聞いてもらえるだけでホッとするって言うか。
ありがとうな、おまえがこの6年いろいろ話を聞いてくれたり相談に乗ってくれたから、俺は救われてるのかもしれないよ。
何度も陽歌に振られて、途中他の女と遊んだろ?
あの時も、おまえがいつも軌道修正してくれた。
ぐらつく心を真っ直ぐに陽歌に向けて、胸を張って歩けるように力をくれた。
おまえには本当に感謝しているんだ。
本気で誰かを好きになるなんて思っても見なかった俺が、ここまで真剣になったんだ。
絶対に陽歌を手に入れるさ」
「そうだね。がんばって…」
「俺、あの時お前に言われた台詞一生忘れないだろうな」
「……何か言ったっけ?」
「ほら、『本気になることを恐れていたら、本当に欲しいものが出来たとき受け止めてもらえない』ってやつ…。
俺、あの言葉でハッとしたんだよ。
あれから陽歌には本音でぶつかることにしたし、少しくらい振られても諦めない事にしたんだ」
「そっか…。
拓巳が振られても振られても、不屈の精神で陽歌に向かっていけるのは私のおかげだったってことね。
私でお役に立てればウレシイですわ。拓巳サン♪」