ピリオド
初めての夜(総司side)
披露宴と二次会を終えた後、僕は大きく息を吐いた。緊張が心の片隅にある。参列者を見送った後、控え室に戻ってタキシードを脱いだ。
「今から心春ちゃんと……」
結婚をしたのだから、そういう行為があるのは普通だろう。しかし、と僕の中で冷静な一部が言った。
(心春ちゃんは僕のことが好きじゃない。お互い好きじゃないのにする行為はただのレイプだ)
警察官の一員として、性的暴力がどれだけ辛いものなのか知っている。心春ちゃんには嫌な思いをしてほしくない。だからーーー。
「心春ちゃんと両想いになるまでは、絶対に手は出さない」
そう心に決めて控え室を出る。心春ちゃんの元へと向かうと、すでに着替え終えた心春ちゃんとお義父さんたちがいた。でもーーー。
「子どももすぐに作りなさい」
「女は子どもを産むのが仕事だ」
お義父さんたちの言葉を心春ちゃんは無表情で聞いている。その姿に胸が締め付けられて、僕はすぐに「心春さん!」と声をかけてその手を取った。
「今日は色々と疲れたでしょう。ホテルでもう休みませんか?」
「そうね!それがいいわ!」
心春ちゃんではなく、お義母さんが答える。僕は二人に会釈をし、心春ちゃんの手を引いて結婚式場を出る。車でお義父さんが予約してくれたホテルへと向かった。
「今から心春ちゃんと……」
結婚をしたのだから、そういう行為があるのは普通だろう。しかし、と僕の中で冷静な一部が言った。
(心春ちゃんは僕のことが好きじゃない。お互い好きじゃないのにする行為はただのレイプだ)
警察官の一員として、性的暴力がどれだけ辛いものなのか知っている。心春ちゃんには嫌な思いをしてほしくない。だからーーー。
「心春ちゃんと両想いになるまでは、絶対に手は出さない」
そう心に決めて控え室を出る。心春ちゃんの元へと向かうと、すでに着替え終えた心春ちゃんとお義父さんたちがいた。でもーーー。
「子どももすぐに作りなさい」
「女は子どもを産むのが仕事だ」
お義父さんたちの言葉を心春ちゃんは無表情で聞いている。その姿に胸が締め付けられて、僕はすぐに「心春さん!」と声をかけてその手を取った。
「今日は色々と疲れたでしょう。ホテルでもう休みませんか?」
「そうね!それがいいわ!」
心春ちゃんではなく、お義母さんが答える。僕は二人に会釈をし、心春ちゃんの手を引いて結婚式場を出る。車でお義父さんが予約してくれたホテルへと向かった。