ピリオド
おいしい(総司side)
カチャカチャという物音で目が覚める。時計を見るとまだ朝の六時前だった。ベッドを降りて廊下を歩く。
(何の音だろう?)
今日は植村さん夫妻との食事会の日だ。キッチンを見て驚く。心春ちゃんが食材をキッチンに並べて包丁を手にしていた。食事会はお昼からだ。
「心春さん!こんな朝早くから準備しなくても……」
「総司さんはまだ寝ていてください」
心春ちゃんは僕を見ることなく言う。僕はパジャマの袖を捲り、エプロンをつける。一人で準備をさせるわけにはいかない。
「僕も手伝います。何をすればいいですか?」
心春ちゃんは何も答えない。僕は目の前にあるレタスを切っていく。心春ちゃんの心は巨大な壁だ。それを乗り越えるためには強引なことも時にはしなくちゃいけない。
「これはサラダ用でよかったですよね?」
僕は笑う。心春ちゃんの顔は強張ったまま。
二人で準備を進め、(心春ちゃんは僕にしてほしくない様子だったけど)十二時ぴったりにインターホンが鳴る。玄関に行こうとする心春ちゃんに「僕が行きます」と言い、玄関のドアを開ける。植村さんとその奥さんが立っていた。
「椿、今日はありがとな。こいつが俺の嫁さん。恭子だ」
(何の音だろう?)
今日は植村さん夫妻との食事会の日だ。キッチンを見て驚く。心春ちゃんが食材をキッチンに並べて包丁を手にしていた。食事会はお昼からだ。
「心春さん!こんな朝早くから準備しなくても……」
「総司さんはまだ寝ていてください」
心春ちゃんは僕を見ることなく言う。僕はパジャマの袖を捲り、エプロンをつける。一人で準備をさせるわけにはいかない。
「僕も手伝います。何をすればいいですか?」
心春ちゃんは何も答えない。僕は目の前にあるレタスを切っていく。心春ちゃんの心は巨大な壁だ。それを乗り越えるためには強引なことも時にはしなくちゃいけない。
「これはサラダ用でよかったですよね?」
僕は笑う。心春ちゃんの顔は強張ったまま。
二人で準備を進め、(心春ちゃんは僕にしてほしくない様子だったけど)十二時ぴったりにインターホンが鳴る。玄関に行こうとする心春ちゃんに「僕が行きます」と言い、玄関のドアを開ける。植村さんとその奥さんが立っていた。
「椿、今日はありがとな。こいつが俺の嫁さん。恭子だ」