ピリオド
心春ちゃんの方を見ると、ぼんやりとした様子で床を見つめていた。僕は優しく声をかける。
「心春さん。食べましょう」
「……はい」
普段は向かい合って座るものの、今日は植村さん夫妻がいるので横に並んで座る。いつもより距離が近い。心臓の鼓動が早くなっていくのを感じた。その時、植村さんが不思議そうに訊ねた。
「何で二人とも敬語なんだ?」
「……親の紹介で結婚したので」
僕よりも早く心春ちゃんが答えた。その顔には相変わらず表情はない。だけど、恭子さんが「なるほど〜」と大きく頷いた。
「椿さんかっこいいから緊張してしまいますよね!」
「おい!俺はかっこよくないから緊張しないのか?」
恭子さんと植村さんの笑い声が耳に届く。だけど、僕の心は一緒に笑う余裕なんてなかった。顔に熱が集まる。他人の言葉だけど、心春ちゃんは僕のことを意識してくれているのかなって思ってしまう。
心春ちゃんの作ったご飯は、やっぱりおいしかった。
「心春さん。食べましょう」
「……はい」
普段は向かい合って座るものの、今日は植村さん夫妻がいるので横に並んで座る。いつもより距離が近い。心臓の鼓動が早くなっていくのを感じた。その時、植村さんが不思議そうに訊ねた。
「何で二人とも敬語なんだ?」
「……親の紹介で結婚したので」
僕よりも早く心春ちゃんが答えた。その顔には相変わらず表情はない。だけど、恭子さんが「なるほど〜」と大きく頷いた。
「椿さんかっこいいから緊張してしまいますよね!」
「おい!俺はかっこよくないから緊張しないのか?」
恭子さんと植村さんの笑い声が耳に届く。だけど、僕の心は一緒に笑う余裕なんてなかった。顔に熱が集まる。他人の言葉だけど、心春ちゃんは僕のことを意識してくれているのかなって思ってしまう。
心春ちゃんの作ったご飯は、やっぱりおいしかった。