ピリオド
感謝を(心春side)
朝はやることが多い。

洗濯機を回して、朝ご飯と総司さんのお弁当を作る。洗濯物を干して、テレビで天気を確認して、総司さんを見送る。

「心春さん、行ってきます」

総司さんが笑顔を向ける。

「行ってらっしゃいませ」

総司さんが出勤した後は、部屋中の掃除に取り掛かる。掃除中、ふとカレンダーを見てハッとした。

「そういえば今月、総司さんの誕生日がある……」

誕生日のことを総司さんは何も言ってなかったけど、私は養われている身だしプレゼントを用意しないのは失礼だろう。総司さんは誕生日でもない日に私に色々買ってきてくれるし……。

(総司さん、優しい人だよね)

こんな私を好きだと言ってくれて、プレゼントもくれる。無理やり嫌なことをしないし、優しい人なんだと思う。……恭子さんとのことは何も聞けてないけど。

(私は、総司さんのことをどう思ってるんだろう?)

自分で自分の気持ちがわからない。ジョンさんのことは今でも頭に浮かぶし、働いていた頃のことを思い出すと胸の中が温かくなる。でもーーー。

「総司さんに感謝の気持ちを伝えたい」
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