ピリオド
偽りの誓い(心春side)
挙式の時間だとプランナーさんに言われ、私は渋々立ち上がる。総司さんが手を差し出してきた。戸惑っているとその手を取られ、挙式場へと歩く。
(こういう時、愛し合って結婚する人たちはどんな会話をするの?)
無駄に豪華なブーケを見つめながら思う。自然と頭の中にジョンさんの顔が浮かんだ。生き物をこよなく愛する彼は、きっとこう言うに違いない。
『綺麗だよ。まるで白鳥みたいだ!そのブーケは孔雀かな?』
想像するだけで幸せな気持ちになる。でも、今隣を歩いているのはジョンさんじゃない。そのことに胸が痛くなって泣きそうになった。
挙式場の前で私はお父さんと並ぶ。総司さんは先に挙式場の中へと入っていった。無表情で無言な私を見てお父さんはため息を吐いた。
「いい加減子どもみたいに拗ねるのはやめろ。総司くんはお前みたいなどうしようもないのを貰ってくれるんだぞ」
貰ってくれるように動いたのはお父さんたちのくせに。そう言いたくなるのを堪え、無言を貫く。お父さんのため息がまた響いた。でも、挙式場のドアが開けられるとその顔には笑みが浮かんでいた。
(こういう時、愛し合って結婚する人たちはどんな会話をするの?)
無駄に豪華なブーケを見つめながら思う。自然と頭の中にジョンさんの顔が浮かんだ。生き物をこよなく愛する彼は、きっとこう言うに違いない。
『綺麗だよ。まるで白鳥みたいだ!そのブーケは孔雀かな?』
想像するだけで幸せな気持ちになる。でも、今隣を歩いているのはジョンさんじゃない。そのことに胸が痛くなって泣きそうになった。
挙式場の前で私はお父さんと並ぶ。総司さんは先に挙式場の中へと入っていった。無表情で無言な私を見てお父さんはため息を吐いた。
「いい加減子どもみたいに拗ねるのはやめろ。総司くんはお前みたいなどうしようもないのを貰ってくれるんだぞ」
貰ってくれるように動いたのはお父さんたちのくせに。そう言いたくなるのを堪え、無言を貫く。お父さんのため息がまた響いた。でも、挙式場のドアが開けられるとその顔には笑みが浮かんでいた。