ピリオド
僕も自己紹介をする。女の子は首を傾げつつ、自己紹介をしてくれた。やっぱりそうなるよね。

「私、降谷心春。よろしくね」

ニコリと降谷さんが笑う。その顔に胸がまた高鳴った。顔に熱が集まる。僕だけじゃなく、ジョンまで顔が真っ赤。まさか……。

「生き物部ってどんな部活なの?」

降谷さんの質問にジョンが嬉々として答える。

「その名の通り、生き物に関する研究をする部活だよ!生き物の観察をしたり、生き物の動画を見たりするんだ!」

目を輝かせるジョンの横で僕はため息を吐く。生徒会や先生に言われたこと、忘れてるな。

「部員、僕ら二人しかいないから部活として認められていないんだよ。忘れてないよね?」

「総司、部員ならもう一人確保できるよ。心春が入ってくれればいい」

「えっ!?」

降谷さんが驚く。僕は慌てて言った。

「勝手なこと言わない!!降谷さん困るでしょ!!」

でも、僕の注意は不要だったみたいだ。降谷さんは楽しそうに笑って言う。

「動物、私好きだし生き物部入ろうかな」

「本当!?」

「降谷さん、無理してない?ジョンに付き合わなくていいんだよ?」

僕、ジョン、降谷さんの笑い声が響く。なんだか、ずっとこうして笑いたかったような気がする。

僕は降谷さんを好きになった。恋に落ちた。でもそれはジョンも同じ。ジョンとはこれから友達兼ライバル。でも、これでいいと思えた。これが正しい運命だって思えた。

これから、僕らの新しい物語が始まる。そんな気がした。
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