ピリオド
その涙を見た刹那、僕の胸が高鳴った。初めて会う人のはずなのに、懐かしい気持ちが込み上げる。気が付けば僕は泣いていた。否、僕だけじゃなくてジョンも泣いている。

(ずっと、会いたかった)

初めて会ったのに何故かそう思った。女の子は泣きながら言う。

「ご、ごめんなさい!何でかわからないけど涙が止まらなくて!」

女の子が目を擦ろうとする。可愛い顔に傷がついてしまう。僕は「これ使って」とハンカチを渡した。

「目、擦ると傷になっちゃうから」

「あ、ありがとう」

女の子が涙を拭いていく。その姿から目が離せない。胸が高鳴って止まない。……これ、恋ってやつ?戸惑っているとジョンが女の子に話しかける。

「もしかして君、転校生?」

「うん。そうだよ」

やっぱりそうだったんだ。ジョンが自己紹介をする。

「俺、ジョン。ジョン・スタンフォード。生き物部の部長なんだ。よろしくね」

「生き物部の部長って……。部員、僕とジョンしかいないじゃん。あっ、僕は椿総司。よろしくね」
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