ハチャメチャ☆☆ゆうえんち男子


 そうだ、妖精くんたちに初めましてのご挨拶をしている場合じゃなかった。

 野いちごランドが閉園しちゃうのか、社長に聞きたくてリハーサル室に来たんだった。

 
 大事なことを思い出し、社長の前に進む。

 真実を知るのが怖い。

 肩に力が入り、無駄に唇をかみしめてしまう。


「あの……社長……」

「どうしたマイク、顔色が悪いけど」


 怖がってちゃダメだ。

 ちゃんと聞かなきゃ。


「おっ、教えてください」

「何をだ?」

「本当になくなっちゃうんですか?」


 僕が切羽詰まった顔をしていたんだろう。


「ああ、そのことか」と、社長は悲しそうな顔でうつむいてしまった。


 間違いない、野いちごランドが閉園の危機にさらされているんだ。

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