青に溶ける、きみ。
しばらくして戻ってきた晴海は、自分の席に腰を下ろすなり紙を開いて、少しだけ眉間にしわを寄せた。
……あんまり、よくなかったのかな。もしそうなら、少し申し訳ない。
たった一日、一緒に勉強しただけだけれど、私の教え方が悪かったのかもしれない。
「夏井、見る?」
不意に差し出された一枚の紙に、思わず目を丸くした。
「え……?」
そんなにあっさり見せてくれるなんて思っていなかった。順位も点数も、全部分かってしまうのに。
「み、見ていいの?」
「いいよ、別に。俺が頭よくないの、知ってるだろうし」
困ったように笑うその声とは裏腹に、恐る恐る開いた紙には、私が想像していたよりずっと上の順位が並んでいた。
「……晴海って、社会系得意なの?」
「うーん、まあ。記憶力だけはいいから」