青に溶ける、きみ。



「俺ずっと思ってたよ。夏井って、好きなやついんのかなって。それが俺だったら、いいのにって」



言葉を重ねるたびに、教室の空気が少しずつ熱を帯びていく。



「……それって、どういう……?」



聞かなくても分かってしまいそうで、それでも確かめずにはいられなくて。

大塚くんはまっすぐ私を見つめる。その視線から逃げることができない。


蝉の声が窓の外で降るように響き続け、冷房の風は頬を撫でているはずなのに、鼓動だけが夏の日差しを閉じ込めたみたいに熱くなっていく。



「俺、ずっと夏井のことが好きだった」



――まっすぐに私の目を見つめながら紡がれたその言葉は、夏の光よりも眩しく胸の奥へ落ちてきた。


窓の外では、耳が痛くなるほど蝉が鳴き続けている。



冷房の風が静かに頬を撫でているはずなのに、熱は少しも引かなくて、息をするたび胸の奥が小さく震え、教室へ差し込む白い陽射しまで、いつもとは違う色に見えた。


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