青に溶ける、きみ。
自分の席へ向かうと、いつもなら友達の輪の中心で笑っている晴海が、今日は珍しく席に座っていた。
窓から差し込む白い光が横顔を照らしていて、ぼんやり外を眺める姿はいつもより少し大人びて見える。
「晴海、おはよう」
「おはよ」
返ってきた声は短くて、どこか静かだった。
……あれ。今日は友達のところに行かないんだ。
そんなことを思いながら、私は鞄を机の横に掛けて、教科書や筆箱を机の中へしまっていく。
「なぁ、夏井さ」
「うん?」
名前を呼ばれて顔を上げると、晴海が頬杖をついたままこちらを見ていた。
その視線とぶつかったのは今日初めてで、胸が小さく跳ねる。
「この前、なんかあった?」
この前……?
「この前って?」
聞き返すと、晴海は「えーと」と言葉を探すように視線を泳がせる。