青に溶ける、きみ。
「は、離して、晴海」
「やだ。何があったか言わないと離さない」
子どもみたいな言い方なのに、その手は少しも離れる気配がない。
「な、なんなのそれ……!」
最初に顔が熱くなったのは、大塚くんの言葉を思い出したから。
でも、今こうして苦しいくらい鼓動が速いのは、それだけじゃない。
晴海がこんなに近くにいるから。
私の手首を掴んだまま、まっすぐ見つめてくるから。
それでも、言えない。
大塚くんにあの日、あんな言葉を伝えられたことを。誰かに知られるのが嫌なんじゃない。
晴海だから、知られたくない。
「ねぇ、夏井。教えて」
少しだけ身をかがめて、私の表情をのぞき込む晴海。
その瞳は、さっきまでの強引さなんて嘘みたいに揺れていた。
どこか不安そうで、何かを確かめるのが怖いみたいな、そんな顔。
……そんなの、ずるいよ。そんな目をされたら…。
「……告白、されたの」