青に溶ける、きみ。



今日は、空の色に引っ張られてしまったのか、

それとも朝一番に渡された進路調査の紙が心のどこかに引っかかっていたのか、

一日中ずっと胸の奥に重たいものを抱えていた。


黒板に書かれていく文字も、先生の声も、いつもなら自然に流れていくはずの時間も、今日はどこか遠く感じる。


集中しようと思えば思うほど、頭の中にはこれから先のことばかりが浮かんできて、気づけば授業は全部終わり、最後のホームルームまで静かに過ぎていた。



時計の針だけが、私の迷いなんて知らないみたいに淡々と進んでいく。



「あちゃー。雨だね」



緑が教室の窓際へ歩いていき、外の景色を覗き込む。



「雨だねー」



午後から雨予報。

朝見た天気予報の通り、空は約束を守るみたいにぽつぽつと雫を落とし始めていた。


まるで夏期講習が終わるこの時間を待っていたみたいなタイミングで降り出した雨に、緑はわかりやすく肩を落とす。

今日は他校の友達とショッピングへ行く予定だったらしい。


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