青に溶ける、きみ。




行きたい、なんて簡単に言えるはずだった。

せっかく誘ってくれたのに。大塚くんは、きっと勇気を出してくれたんだと思う。

少し赤くなった頬も、いつもより慎重に選んでいる言葉も、全部伝わってきたから。



だからこそ、胸の奥が痛んだ。



私の中には、もうずっと前から決まっている場所がある。

誰にも言えないまま、でも自分だけは気づいてしまった気持ちがある。


大塚くんの優しさが嫌なわけじゃない。むしろ、こんな私に向けてくれる真っ直ぐな想いが嬉しいと思う瞬間だってある。

それなのに、さっき晴海と目が合っただけで、心臓があんなにも大きく跳ねた。

逃げるように視線を逸らしてしまった。



大塚くんに見られたくなかったわけじゃない。晴海に見られたことが、怖かったんだ。

私が今、何をしているのか知られてしまうことが。

自分の気持ちを隠しているくせに、誰かから向けられる温かさを受け取ろうとしていることが。

そんな自分が少し嫌だった。


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