青に溶ける、きみ。



だから、不思議だった。

どうして今日、この席にいるのが私だったんだろう。

どうして隣に座っているのが私だったんだろう。



ねえ、晴海。ずっと知りたかった。

知りたいくせに、答えが怖くて聞けなかった。


もし私が思っている理由じゃなかったら。その瞬間、胸のどこかが夏の終わりみたいに静かになってしまう気がして。



でも、さっき晴海が言ったから。


――分からないままでいたくないって。


その言葉が、私の背中をそっと押してしまった。



晴海は一瞬だけ目を丸くして、それから柔らかく目尻を細めた。


窓から差し込む光がその瞳の中で揺れて、水面みたいにきらりと光る。



「……なんでか、分かんない?」



少しだけ意地悪そうに笑う声。


たったそれだけで、胸の奥がまた小さく鳴る。


まるで軒先に吊るされた風鈴みたいだった。


晴海の一言で揺れて、視線ひとつで震えて、笑うだけで透き通った音を立ててしまう。


そんな自分が、少し悔しいのに、少しも嫌じゃない。


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