ヤンデレ腹黒な仮面作家は激重な執着溺愛を隠さない
 言われて気が付いた。どんなものでも約束は約束。破るのは不誠実な気がしたが、そもそもが不当なのだから守る必要もないのだ。

 紀香のもともとのアカウントは、乗っ取ったときに上げていた画像の服から特定され、炎上ののちに削除に追い込まれていた。
 教えてくれたのは美帆で、自業自得、とつぶやいていた。

「あなたのフォロワーだった人たちが心配して俺のところにDMが来てる。早く復活して安心させてあげるといいよ」
「ありがとう。あとで作ることにする。あなたのおかげで私は前に進めるよ」
 耀理が言うと、史弥は顔を輝かせた。

「俺があなたの明かりになれたなら、そんな嬉しいことはないな」
「いちいち言うことが大袈裟」
 耀理はくすくすと笑う。
 一緒にごはんを頂いたのち、彼は言う。

「デザートはあっちの部屋で食べよう」
 わくわくと言う彼に、耀理は首をかしげる。
 彼の言うままに席を立ち、部屋に向かう。彼はその間もずっとそわそわしていた。

「さあ、我が姫。特別室にご招待したします」
 恭しく頭を下げた彼が扉を開ける。
 中へ入った耀理は言葉を無くした。
 そこにあったのは星の世界。
 天井にも壁にも床にも、星空が映し出されている。

「どう? プラネタリウムにしてみた」
「すごい……」
 一歩を踏み出すと、まるで宇宙空間に立っているかのようだ。
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