ヤンデレ腹黒な仮面作家は激重な執着溺愛を隠さない
「エンタメ作品こそ人生を左右する。本当にその通りだ。子どもの頃に憧れたヒーロー、はらはらした刑事ドラマ、ときめく恋愛小説。それらすべてが俺を作って来たんだ。なのに純文学こそ至高だなんて思い上がりもいいところだ。純文学もエンタメ小説もどれも等しくすばらしい。あなたが買った本を俺も買って読んだんだ。忘れていたものをたくさん取り戻した気持ちだった」
「わ、わかってくれたんならよかった……私も言い過ぎたと思うし、ごめんなさい」
すかさず謝ると。
「俺が悪いのに謝ってくれるなんて、本当にすばらしい人だ」
史弥は感激したように耀理の手をとって見つめてくる。思ったより硬くて男らしい手だった。その上、鋭いまなざしに甘い輝きを見てしまい、耀理の胸がどきん、と鳴った。
なんだこれ、おかしい。
耀理は自分を対していぶかしく思いながら彼をにらむ。
「離してください」
「嫌だ」
史弥はさらにぎゅっと手を握り、情熱的に見つめてくる。
「離してってば!」
耀理は顔をひきつらせ、必死に手を振りほどいた。
「俺、あれ以来あなたに会いたくて必死だったんだ」
残念そうに手を引っ込めた彼の告白に、耀理は自分の気持ちどころではなくなって首を傾げる。
「だからあなたが買った本の作家さんにコネを使って弟子入りした」
「は?」
耀理は話についていけなくて聞き返す。
「弟子は断られたんだが、粘って作品の添削指導はしてもらって、溺愛小説のコツを教えてもらった。もちろん指導料をお支払いしたよ」
「はあ……え?」
「わ、わかってくれたんならよかった……私も言い過ぎたと思うし、ごめんなさい」
すかさず謝ると。
「俺が悪いのに謝ってくれるなんて、本当にすばらしい人だ」
史弥は感激したように耀理の手をとって見つめてくる。思ったより硬くて男らしい手だった。その上、鋭いまなざしに甘い輝きを見てしまい、耀理の胸がどきん、と鳴った。
なんだこれ、おかしい。
耀理は自分を対していぶかしく思いながら彼をにらむ。
「離してください」
「嫌だ」
史弥はさらにぎゅっと手を握り、情熱的に見つめてくる。
「離してってば!」
耀理は顔をひきつらせ、必死に手を振りほどいた。
「俺、あれ以来あなたに会いたくて必死だったんだ」
残念そうに手を引っ込めた彼の告白に、耀理は自分の気持ちどころではなくなって首を傾げる。
「だからあなたが買った本の作家さんにコネを使って弟子入りした」
「は?」
耀理は話についていけなくて聞き返す。
「弟子は断られたんだが、粘って作品の添削指導はしてもらって、溺愛小説のコツを教えてもらった。もちろん指導料をお支払いしたよ」
「はあ……え?」