ヤンデレ腹黒な仮面作家は激重な執着溺愛を隠さない
泣かせなかった。それどころか、丁寧な対応で子どもが喜んでいる。
「すごいじゃない」
思わず声をかけると、彼はにこっと笑みを見せた。
「俺、ちゃんとできましたよね」
「できてましたよ」
彼はなおいっそう嬉しそうに目を細める。
どうしてだろうか。もう彼の笑顔が怖くない。それどころか、妙にきらきらして見える。
「良かった~。じゃあ帰りに婚姻届けを書いてくださいね」
「なんでそうなるの」
耀理は真顔でつっこんだが、彼は意に介した様子がない。
それからも史弥はなにかと耀理にまとわりつき、パートからは「後追いする子どもみたいね」「ヒヨコみたい」と微笑みと共に見守られた。
夕方にはすっかりパートのみなさんと打ち解けており、すっかり彼女らの心を掴んだようだった。
「月嶺さんは若いのにしっかりしてて器用よねえ」
「変形本と文具を一緒に買ってラッピングを頼まれたとき、ささっと綺麗に包んでくれて」
「形が不ぞろいだから包むの大変なのよねえ」
「今朝の新聞に載ってた本がほしいっていうおじいさんの対応も変わってくれて」
新聞に載っていた宣伝の本を店員が知るわけないのだが、高齢の方の中には『新聞に載っていた本なんだからみんな知っているはず』と思い込んでいる人がいる。新聞への信頼が厚すぎてタイトルも作者も出版社も覚えておらず、探索は困難を極める。
だが、史弥が割って入り、その広い知識でその方の探す本を見つけてくれたというのだ。
「ほんっと頼りになるわあ」
きゃっきゃと話す美帆たちの声に、耀理の顔はどんよりと暗くなる。
「すごいじゃない」
思わず声をかけると、彼はにこっと笑みを見せた。
「俺、ちゃんとできましたよね」
「できてましたよ」
彼はなおいっそう嬉しそうに目を細める。
どうしてだろうか。もう彼の笑顔が怖くない。それどころか、妙にきらきらして見える。
「良かった~。じゃあ帰りに婚姻届けを書いてくださいね」
「なんでそうなるの」
耀理は真顔でつっこんだが、彼は意に介した様子がない。
それからも史弥はなにかと耀理にまとわりつき、パートからは「後追いする子どもみたいね」「ヒヨコみたい」と微笑みと共に見守られた。
夕方にはすっかりパートのみなさんと打ち解けており、すっかり彼女らの心を掴んだようだった。
「月嶺さんは若いのにしっかりしてて器用よねえ」
「変形本と文具を一緒に買ってラッピングを頼まれたとき、ささっと綺麗に包んでくれて」
「形が不ぞろいだから包むの大変なのよねえ」
「今朝の新聞に載ってた本がほしいっていうおじいさんの対応も変わってくれて」
新聞に載っていた宣伝の本を店員が知るわけないのだが、高齢の方の中には『新聞に載っていた本なんだからみんな知っているはず』と思い込んでいる人がいる。新聞への信頼が厚すぎてタイトルも作者も出版社も覚えておらず、探索は困難を極める。
だが、史弥が割って入り、その広い知識でその方の探す本を見つけてくれたというのだ。
「ほんっと頼りになるわあ」
きゃっきゃと話す美帆たちの声に、耀理の顔はどんよりと暗くなる。