ヤンデレ腹黒な仮面作家は激重な執着溺愛を隠さない
 史弥に関しての評価は、自分だけがアウェイだ。
 自分だって彼がただの店員であったなら頼もしく思っただろう。

 うんざりしながら一日の仕事をこなし、タイムカードを切ってよろよろとバックルームに向かう。今日はまったくさんざんだ。
 史弥に抱き付かれたときの叫び声は、あとで店長に注意された。店長は史弥にも注意をしてくれたものの、彼はまったくけろっとしている。

「待ってくれ」
 追って来る声と足音に振り返ると、そこには史弥がいた。
 耀理はなにも見なかったと自分に言い聞かせてまた歩く。

「仕事終わったな。一緒に食事でもどうだ?」
「まだお店ですよ。敬語使ってください」

「つれないな、まったく」
 彼が耀理の隣に並んだときだった。
「耀理」
 後ろから声をかけられ、耀理はまた振り返る。
 そこには元カレの浅沼慎一(あさぬま しんいち)が立っていて、耀理は息を飲んだ。
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