ヤンデレ腹黒な仮面作家は激重な執着溺愛を隠さない
「俺、助けてあげた立場だよな。話を聞かせてもらう権利あると思うけど」
とっさに彼を利用したのは確かだ。仕方ない、と耀理は顔をしかめる。
「ここではちょっと」
「だったらゆっくり話せるところに行こうか」
史弥はスマホをとりだし、どこかへ電話を始め、すぐに通話を終えた。
「予約とれたから。すぐ準備して」
耀理は絶望に青ざめ、頷くしかなかった。
史弥に連れていかれたのはお高めの和風居酒屋だった。
案内された個室は落ち着いた雰囲気が漂い、床の間を模したスペースにはネコヤナギが飾られていた。
お酒と料理を注文し、お酒とお通しのお豆腐が届いた時点で史弥が切り出す。
「あの男のこと、説明してもらえる?」
耀理は気まずい思いでオレンジサワーを口にした。それからふうっと息を吐く。
「私が最近ふられたのは聞いたよね。それがあの人なんだけど、パートの人たちはあの人だってこと知らないから内緒にしておいてね」
「わかった。それで?」
「付き合い始めたのは三カ月前。親友と浮気しているのが発覚したのが一週間前。ふたりで現れて『結婚するから別れて』と言われた」
「ちょ、簡潔すぎないか。親友?」
彼が啞然としているのが面白くて、耀理はふふっと笑った。怖い顔の印象が強かったから、こんな隙のある顔を見ると急に親近感がわく。
「親友だと、このときまで思ってた。だけど思い返すと、いつも好きな人とか恋人とか、彼女にとられてたなあって、やっと気が付いた」
「とられるって、どうやって」
とっさに彼を利用したのは確かだ。仕方ない、と耀理は顔をしかめる。
「ここではちょっと」
「だったらゆっくり話せるところに行こうか」
史弥はスマホをとりだし、どこかへ電話を始め、すぐに通話を終えた。
「予約とれたから。すぐ準備して」
耀理は絶望に青ざめ、頷くしかなかった。
史弥に連れていかれたのはお高めの和風居酒屋だった。
案内された個室は落ち着いた雰囲気が漂い、床の間を模したスペースにはネコヤナギが飾られていた。
お酒と料理を注文し、お酒とお通しのお豆腐が届いた時点で史弥が切り出す。
「あの男のこと、説明してもらえる?」
耀理は気まずい思いでオレンジサワーを口にした。それからふうっと息を吐く。
「私が最近ふられたのは聞いたよね。それがあの人なんだけど、パートの人たちはあの人だってこと知らないから内緒にしておいてね」
「わかった。それで?」
「付き合い始めたのは三カ月前。親友と浮気しているのが発覚したのが一週間前。ふたりで現れて『結婚するから別れて』と言われた」
「ちょ、簡潔すぎないか。親友?」
彼が啞然としているのが面白くて、耀理はふふっと笑った。怖い顔の印象が強かったから、こんな隙のある顔を見ると急に親近感がわく。
「親友だと、このときまで思ってた。だけど思い返すと、いつも好きな人とか恋人とか、彼女にとられてたなあって、やっと気が付いた」
「とられるって、どうやって」