ヤンデレ腹黒な仮面作家は激重な執着溺愛を隠さない
「どうして知ってるの」
「作家たちには有名なアカウントだよ。ポジティブな感想で嬉しい、奮起できるって」
そんなに知れ渡っているとは思わなかった。作家にはひとりもフォローされていない。
「俺はアカウント作ったっきり放置だったけど、これからは運用しようかな。ああ、ネットであなたを探せばよかったかなあ。これからはあなたへの愛の言葉を毎日書くよ」
「やめて、絶対にやめて! そんなことしたら絶縁するから!」
耀理が叫ぶと、史弥はがーん! と字が浮かびそうなくらいに顔を青褪めさせた。
「そんなに嫌なのか……」
「嫌に決まってるじゃない」
「そうか……」
史弥はしばらく考える素振りを見せたあと、気をとりなおしたように顔を上げる。
「でもこれからは月見猫千夜としてアカウントを運用する」
「好きにしたらいいよ」
耀理はつんを顔を逸らす。
史弥はそんな彼女にふふっと笑う。
「ムーンストーンが好きなんだね」
「どうして知ってるの」
「書いてあったから。ムーンストーンはヨーロッパではかつて恋人の石と言われてたんだ。今度一緒に買いに行こうな。ムーンストーンにちなんだ小説を書くのもいいな」
プライベートを覗き見られたようで、なんだか落ち着かない。こういうのが嫌で誰にもアカウントを教えていなかったのに。
そうして思い出す。紀香にはアカウントを教えていた。当時は親友だと思っていたから。だが、紀香は本に興味がないからとフォローバックはしてくれなかったと寂しい気持ちになったものだった。
「作家たちには有名なアカウントだよ。ポジティブな感想で嬉しい、奮起できるって」
そんなに知れ渡っているとは思わなかった。作家にはひとりもフォローされていない。
「俺はアカウント作ったっきり放置だったけど、これからは運用しようかな。ああ、ネットであなたを探せばよかったかなあ。これからはあなたへの愛の言葉を毎日書くよ」
「やめて、絶対にやめて! そんなことしたら絶縁するから!」
耀理が叫ぶと、史弥はがーん! と字が浮かびそうなくらいに顔を青褪めさせた。
「そんなに嫌なのか……」
「嫌に決まってるじゃない」
「そうか……」
史弥はしばらく考える素振りを見せたあと、気をとりなおしたように顔を上げる。
「でもこれからは月見猫千夜としてアカウントを運用する」
「好きにしたらいいよ」
耀理はつんを顔を逸らす。
史弥はそんな彼女にふふっと笑う。
「ムーンストーンが好きなんだね」
「どうして知ってるの」
「書いてあったから。ムーンストーンはヨーロッパではかつて恋人の石と言われてたんだ。今度一緒に買いに行こうな。ムーンストーンにちなんだ小説を書くのもいいな」
プライベートを覗き見られたようで、なんだか落ち着かない。こういうのが嫌で誰にもアカウントを教えていなかったのに。
そうして思い出す。紀香にはアカウントを教えていた。当時は親友だと思っていたから。だが、紀香は本に興味がないからとフォローバックはしてくれなかったと寂しい気持ちになったものだった。